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ADHDなど発達障害のためのオステオパシー(頭蓋仙骨療法含む)について。
2018年10月7日 日曜日



この記事では、ADHD(注意欠陥多動性障害)や自閉症スペクトラムなどの発達障害と診断された小児に対するオステオパシー施術について解説しています。

健和トータルケアでは、日常的に発達障害と診断されたお子様を施術させて頂いておりますが、複数の親御様から「頭蓋仙骨療法が、発達のために子供に良いと聞いて。」ということを聞き及び、元々、頭蓋仙骨療法はオステオパシーの一部なのですが、そうした認識も社会的にあまり知られていないのだなと思ったことも、この記事を書くきっかけになっています。実際には、頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラルセラピー)というのはまさに、オステオパシーの一部を切り取ったものなのです。このことについては、『クラニオセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)について。』という別の記事で歴史的な詳細を書いています。

 

以下では、発達障害の原因分析と、オステオパシーでは実際にどういうことをしているのか?また、臨床の現場で、どういう変化が得られているのかなどを解説しています。

 


1)発達障害の原因分析。そもそもなぜ、発達障害と診断されるお子様が増えたのでしょうか?

これは多くの議論がなされており、代表的な説を以下に列記致します。

①農薬、PCB、抗うつ薬などの化学物質により、妊娠初期の段階で、胎児の脳に影響を与えた。(脳科学領域では、『発達障害の原因と発症メカニズム/黒田洋一郎著』などで言及されいてます。)

 

②母親、父親共に、高齢で受胎する事が増加したことも要因の一つである。(①と同じく、『発達障害の原因と発症メカニズム/黒田洋一郎著』などでも言及されています。)

 

③リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)が関わっている。腸は、神経伝達物質であるセロトニンの90%以上を作り、情緒とも深く関係する。【脳腸相関】(『全ての不調をなくしたければ除菌をやめなさい』ジョシュ・アックス著などでも言及されています。また、オステオパシーにおいても腸と脳の関連性は注目されています。)

 

④『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM)などの発達障害と診断するためのガイドラインの改定が成される度に、診断基準が広がり、それに伴ってそう診断される小児が増加した。(これは複数の医師や著作でも言及されています。医師でありながら、発達障害の診断に関して異議を唱えている方として、ご本人も日本一の『キチガイ医』と自虐的な謙遜をする有名人として、内海聡医師が挙げられます。簡単に言えば、発達障害と診断する医師が増えたため、『発達障害児』が増えたと指摘する方もおります。)

⑤吸引分娩、鉗子分娩、帝王切開、無痛法・麻酔法などの出生にまつわる医療的介入の際に、脳や発達に影響を受けている。(これは、オステオパシーでは一般的に言われている事ですが、トマス・バーニー氏というアメリカの精神科医も出生に関する事と小児の情緒や発達の因果関係に言及しています。代表的な著作には、『胎児は見ている』『胎児は知っている母親の心』などがあります。)

しかし、未だ、確定的な事は言えない医学的状況で、「これが原因である」と一つの原因に希釈できず、実際は複合的な原因が関わっていると推測されます。

オステオパシーでは、一人一人のお子様を、一人の生命として考えているため、医療機関で『自閉症スペクトラム』『ADHD』と診断されたお子様と対峙していても、それぞれ全然違うという事を、臨床の中で深く感じます。いっしょくたに同じ診断にして良いものかと個人的には思っていますが、オステオパシーが役に立てるケースが少なからずございます。

確実に言えることは、上記の⑤の出生トラウマが、小児の発達に物理的・化学的・心理的な影響を与えているという事が明らかなケースがありますが、そうした場合は、脳に対する圧力を手によって下げることは可能です。また、③のリーキーガットが関わっていると疑われる場合も多いのですが、そうした場合はオステオパシーにおける内臓の施術で腸に働きかけることも多く、同時に食生活の改善などを促して良い結果が得られることもございます。

オステオパシーではあくまで、全身を視野に常に施術をしていますが、それに関する説明は少々専門的になりすぎるため、オステオパシーの発達に関わる小児に対してどういう事をしているかという例を、以下に書いています。

2)オステオパシーの小児施術でしていること。その1。~硬膜の緊張を緩解している。~

 

解りやすい例では、吸引分娩、鉗子分娩、長時間に及ぶ難産などで生まれたケースでは、小児の多くは頭蓋自体が非常に硬く、硬膜という頭の中で脳を包み、仙骨という骨盤の中心までつながっていて脊髄を覆っている膜の顕著な緊張が見られ、そうした硬膜の緊張が脳に対しても影響を与えていることが、オステオパシーの研究では解っていますし、私の臨床でも確証が得られている事です。


硬膜が脳を覆っている様子。【ネッター解剖学より抜粋。】


硬膜は、硬い膜という漢字の通り、死体解剖などをしてみても非常に硬さがある膜で、これが一度、出生トラウマや自動車事故などの外的な負荷が掛かると、異常な緊張が形成されたまま過ごしているということが、小児でも成人でも起こりえます。それが、脳の発達にも影響を与えている事があるということは、多くのオステオパスが言及している事です。

赤ちゃんの頭蓋というのは膜性で、縫合(骨同士の継ぎ目)がまだ閉じ切っておらず、頭蓋も非常に柔らかいのです。また、成人ほど骨化、つまり硬い骨になっていません。

 

↑上の図が成人の頭蓋、下の図が新生児の頭蓋。【ネッター解剖学より抜粋】赤ちゃんの場合、頭蓋はまだ膜の要素が強く、それだけ物理的な圧力などにも影響をされやすい。



そこで、こうした硬膜の緊張を緩解することや、頭蓋と脳の間を満たしている脳脊髄液の流れを改善すること、または頭蓋にかかった外力を低減すること、脳自体にも手によって働きかけることで、小児の脳の緊張を緩和し、実際に情緒や行動に喜ばしい変化が現れることがあります。

3)オステオパシーの小児施術でしていること。その2。~第一次呼吸の正常化~

また、硬膜などの物理的な緊張を緩解することの他に、オステオパシーで言う第一次呼吸を正常化することも考えます。

「第一次呼吸って何?」と思われる方が多いと思いますが、簡単に言えば、第一次呼吸とは、お母さんの子宮から、外界に出て、赤ちゃんが産声を挙げる最初の呼吸によって始まる肺呼吸以前から始まっている呼吸の事を指しています。

肺呼吸をしていないのに、受胎した受精卵は、次々と卵割をしていき、最終的には人間の身体になりますが、その間、まるで魚類の様な姿を取ることもあります。発生学者の中には、「あたかも、人間まで進化する生物としての歴史を胎児の間に一通り経験している様だ」と述べている方もおられます。

実際は、受胎した時から、お母さんの身体の中で、胎児のある種の肺呼吸以前の原初的な『呼吸』が始まり、人間の身体を形成する一連の生命リズムが始まっていると言えます。一説ではこれは魚の鰓呼吸の名残では無いかとも言われています。肺呼吸の呼吸を止めても、第一次呼吸が止まる事はありません。また、こうした呼吸は生まれてから死ぬまで、ずっと続いていくのです。ある種、人を人として成立させるためのバイオダイナミクス(生体動力学)がここには働いていると言えます。

第一次呼吸として頭蓋を例に取ると、頭蓋も膨らんだり、縮んだりという、一連の『呼吸』の様な自律的動きをしています。また、実は、脳もそうなのです。熟練したオステオパスはそれを手によって感知する事が出来ます。

 

 




頭蓋は、第一次呼吸によって膨らんだり、縮んだりしている。(膨張と収縮)【ウィズダム・イン・ザ・ボディより抜粋】


こうした第一次呼吸については、1970~80年代にDr.アプレジャーらのミシガン州立大学における研究によって実際に頭蓋骨が一定のリズムを持って動いていることが科学的にも証明されています。

こうした第一次呼吸がうまく働かない理由のひとつにも、出生トラウマや子宮内にいた時に受けた外的圧力(子宮内圧)が深く関係している事がございます。また、成人でも強い事故などで瞬間的に頭を打ったり、硬膜が引き延ばされたりすれば、第一次呼吸に問題を起こします。

オステオパシーでは、こうした第一次呼吸を正常化する事で、肺呼吸以前から始まっている生命活動、英語で言えばバイタリティー(vitality)そのものを改善する様に働きかけて、小児のその後の発達に良い影響が出る様に施術致します。
私たちは、肺呼吸そのものは1日に2万1600回、呼吸しているのです。(『超呼吸法』根来秀行著より抜粋)それだけ日々繰り返している肺呼吸の基礎には、より原初的な第一次呼吸が関与しているという事は、オステオパシーの観点からは確信しています。

例えば、第一次呼吸に問題がある小児ですと、肺呼吸自体も弱かったりしますので、姿勢をうまく保てないとか、自然と猫背になるという事が多々あります。
オステオパシーでは、呼吸そのものを改善させるために横隔膜に働きかけるという事も日常的にあるのですが、それと同時に、第一次呼吸の改善を図ることで、より原初的なバイタリティーを目覚めさせるということがございます。

4)発達に関わる小児の臨床における親御様から頂く感想

実際に、発達障害(ADHD、自閉症スペクトラム、LDなど)と診断されたお子様にオステオパシー施術を行ってみて、親御さんから頂く感想の代表的なものを以下に記載します。

~情緒的・知的変化の例~

◎以前は落ち着きが無くて、一つの事に集中できなかったが、集中できるようになった。
◎癇癪をすぐ起こしていたのに、施術を受け始めてからあまり起こさなくなった。
◎保育園の先生から、「以前より周囲の友人と仲良く遊ぶようになり、協調性が増したが、何か最近変わったことはありませんか」と指摘された。
◎以前は発語が少なかったが、施術を受けてからボキャブラリーも発語も明らかに増えた。

◎施術を受け始めてから、表情や感情表現が豊かになった。
◎知能指数のテストで施術を受け始めてスコアが上がった。


などです。それと同時によくあるのが、身体的な症状の軽減も伴っている事が多いです。

~身体的変化の例~

◎アレルギー症状が軽減した。
◎便秘症状が軽減した。
◎夜尿が減った。
◎てんかん発作を起こさなくなった。
◎目の奥の痛みなどの痛み症状が無くなった。
◎猫背気味だったのが、姿勢をうまく保てるようになった。
◎運動協調性が増した。

健和トータルケアの施術者は、以上に書いた情緒的・知的変化と、身体的変化は別々のものではなく、互いに関わり合っている兆候だと感じています。

オステオパシー施術後のこうした変化は、勿論、その子自身の発達自体が関係しているのは当然ですが、オステオパシー施術を受けてからそういう変化が加速したというご感想を頂く事が多いのです。また、オステオパシーは解剖学や生理学などの基礎医学に深く立脚し、元々、医師が創始した手による自然医学ですので、説明しようとすればいくらでも医学的な詳細な説明もできますが、あまり深く書きすぎると「難しすぎる」と感じられるかもしれませんので、なるべく簡単に説明しているつもりです。

5)小児科オステオパシー、及び頭蓋仙骨療法の可能性

健和トータルケアの施術者は、小児科オステオパシーを実践する上で、カナダ・ドイツ・スイスなどの計9校のオステオパシー・カレッジの理事長を務める、フィリップ・ドゥリュエルD.O.という方に一番深い影響を受けています。ドゥリュエル先生が以前、小児科オステオパシーの講義中に脳性麻痺の女の子をデモで施術している所を見て、その女の子は言葉を聴いて、理解することは出来るが、言葉を話すことがあまりできなかったのですが、ドゥリュエル先生が治療した後、次の日には言葉を話し始めて、周囲のご親族がびっくりしたという事がありました。

私はそのデモを見た時に深く感動して、「私もドゥリュエル先生に少しでも近づきたい」と想い、ドゥリュエル先生の講義を国内外で受け続け、小児科オステオパシーの実践と研鑽を続けているのです。

オステオパシーにおいて、小児科の伝説的権威としてはアメリカのヴィオラ・フライマン医師・D.O.(ドクター・オブ・オステオパシー)が挙げられますが、フライマン先生はフィリップ・ドリュエルD.O.の先生でもあります。フライマン先生は、アメリカのサンディエゴで、the Osteopathic Center for Children(オステオパシックセンター・フォー・チルドレン)という、小児専門のオステオパシー院を運営されていた方で、今現在はフライマン先生は他界されておりますが、90代まで生き、小児科オステオパシーに多大なる功績を残した医師であり、偉大なオステオパスでした。多くの伝説的な臨床結果を残した方ですが、中には、一般的な西洋医学の医師からは、「この子は絶対に普通学級に通う事はできません。」と言われたダウン症のお子様をフライマン先生が3歳ぐらいから治療して、その子は普通学級に通え、20代になった時には、俳優として活躍する様にまでなったというエピソードなどもございます。

 

 


【写真は、フライマン先生が90代で他界された直後の、ドゥリュエル先生の講義の画像。】

 

小児科オステオパシーの可能性は非常に深く、健和トータルケアの施術者はフライマン先生やドゥリュエル先生などの世界でも屈指の小児科のエキスパートに深く感銘を受け、日々、実践しています。


6)発達に関するオステオパシー施術は、早期であればあるほど変化が起きやすい


『自閉症の脳を読み解く』(テンプル・グランディン著)でも書かれていますが、グランディン氏は当人が自閉症という診断を受けている方ですが、実際に脳の内、異常に片側の側脳室が長いという特徴があり、脳そのものも非常に特徴的だったと自著で述べておりますが、誰しも多かれ少なかれ脳はそれぞれ違います。

 

脳の発達の順序として、ごく小さい時(胎児から赤ちゃんの時)に急激に脳のシナプス(神経細胞間の接合部)が形成され、それを後に刈り込んで、シンプルにして発達していくということが脳科学でも解ってきています。発達障害においては、脳のシナプス過剰という説もございます。聴覚過敏(音に非常に敏感)であるとか、視覚過敏(光などに特に敏感)というケースも多く、刈り込みがうまくいっていないという事も指摘されています。

 

しかし、この脳のシナプスの刈り込みは出生後10年以上続くと言われており、また、脳には可塑性(様々な刺激に対して常に機能的、構造的な変化を起こすという性質)があるので、オステオパシー施術によっても、そうした刈り込みを支援することができるものと思われます。

 

施術を受けるタイミングとしては、早ければ早いほど、変化を起こしやすいという事は言えます。オステオパシーでは、新生児に対して施術を行う事もございますが、それはそうした「早期治療」の利点をオステオパシーでは深く理解しているからだと言えます。

 

 

また、時折、お子様がちゃんと施術を受けてくれるか心配なさるお母様がもおられますが、確かに最初は施術を受けるのを嫌がる子もおられますが、そうした子が後に自分で施術を受けたがる様になる事も度々ございます。

 

オステオパシー及び頭蓋仙骨療法は、発達支援という意味で有意義な一つの選択であると言えますし、健和トータルケアの施術者は特に発達支援に力を入れています。

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