1972年、英国MaidstoneのESOを卒業。在学中にはJohn Wernham, Tom Dummer, Robert Lever, Harold Klug, Mervyn Waldmanに師事。Gez Lamb, DOは、「S.A.T.」の世界的第一人者であるTom Dummerのもと実務を開始した。また、初期「S.A.T.」の影響を受けることにより、骨の治療に対する最も機能的なアプローチを使い、いかに治癒反応を深めるかという、彼自身の理解を形成する。彼は様々な学科を様々な年齢層に教え、「S.A.T.」や一次呼吸メカニズムを学部生と院生に引き続き教えている。これまでにオーストリア、カナダ、ドイツ、スペイン、スウェーデン、そしてロシアでも教えてきたが、日本での講義は初めてとなる。
今回は、SATという脊柱の矯正から全身の様々な「層」に対する治癒を呼び起こすオステオパシーのアプローチについて学びました。
しかし、脊柱の矯正に特化していると言っても、カイロプラクティックのように、骨格の構造的な矯正のみに着目しているわけではなく、オステオパシーにおける一時呼吸メカニズムや組織フィールド、機能レベルなどにおける診断と治療の概念について精通したうえで、ツールとして脊柱にアプローチするというほうが正しいかもしれません。
ジャズ・ラムD.O.の非常に特徴的なところは、瞑想(メディテーション)などを治療前にし、身体と心と精神の連続性や、その調和バランスを獲得することを意図するなど、骨アジャストを通していかに全身や体の機能、さらには感情領域などにアクセスするかということを学びました。
言葉にすると少々難しく感じられるかもしれませんが、健和トータルケアの施術者も常日頃思うこととして、ただ単純に、骨格や構造物を「動かして」体を良くしていくというのには限界があり、人とはそもそも、「体、心、精神」の三位一体で生きており、身体の不調には、体の構造的な側面、心理的な側面や、深いスピリチュアルな側面がございますので、そうしたところまでアプローチして治療を行うと、非常に深い治癒効果を得られることがございます。SATで試みる矯正というのは、まさにスペシフィック(部分的)なアジャスト(調整)から、全身的に治癒を波及していく方法論だと言えます。
本当に奥の深い体に対するアプローチで、感動の連続でした。また、ジャズラムD.O.の人柄にも本当に惹かれるところがあり、深く教えられたのは、オステオパスとは、「Doing(する)」のではなく、「Being(ある)」ということで、より深く、オステオパシーについて学んだ気が致しました。
実は、このセミナー期間中は私の祖父の通夜や葬儀が行われている最中で、 私自身、深く、自分自身の「体、心、精神」について考えさせられ、オステオパスであるということの意味、本当に深い、「癒し」や「治癒」とは何か、
本当に深く、考えさせられました。
一生、忘れられない感動的な研究会となりました。(笑)