エリック・プラットDOは、1987年にディプロム・オブ・オステオパシー取得後、20年来ポール・ショフールDOと共にオステオパシー・メカニカル・リンクを進化させると同時に、教育にも従事しています。エリック・プラットDOは骨内力線、関節離開、頭蓋、循環系、神経系など、多くの分野に新しい展望を開きました。 国際的にも著名な講師であり、教え方が上手いことでも高く評価されています。
2010年7月15日~19日に、出席してきた、メカニカル・リンクの動脈と迷走神経系に関する研究会です。
メカニカル・リンクとは、 様々な解剖学的構造を分析するための徒手療法で、 発生学を根拠として身体の各部は力学的につながっているとして、 脊柱(骨盤、後頭骨を含む)、胸郭、四肢、頭蓋、内臓、動脈・神経系、皮膚など、身体を8つのユニットとして診るオステオパシーの新しいアプローチです。
今回のテーマはその中でも動脈と迷走神経で、オステオパシーの始祖であるスティル博士も動脈の重要性については特に強く説いていたこともあり、 健和トータルケアの施術者もかねてから楽しみにしていた研究会です。
私自身は専門的にメカニカル・リンクを施術の中で採用しようとは思っておらず、 様々なオステオパシーのテクニックや身体に対する診方と合わせてメカニカル・リンクを生かしていこうと考えていましたが、その中でもこの動脈へのアプローチは非常に興味深い内容となりました。
今回の研究会で、循環器系、動脈系が身体において果たす役割についてより深く理解でき、それらが正常に働いていないことにより引き起こされる諸問題、また、動脈や迷走神経に対する直接の治療テクニックなど、 本当に得ることが多く、臨床で即生かせる「収穫」が数多くあった研究会でした。^^
5日間、みっちり勉強漬けでしたけれども、こうした努力を日頃の臨床に生かし、 患者さんに還元できるよう、精一杯がんばっていきたいと思います。