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頭蓋領域のオステオパシーについて。
2013年9月13日 金曜日

zugai回は、オステオパシーにおける非常に特徴的な頭蓋領域のオステオパシーについて、 少々解説したいと思います。

オステオパシーでは、全身のありとあらゆる部位や系に対するアプローチがありますが、その中でも、頭蓋領域の施術に関して、他の療法に類を見ない程、 緻密な治療コンセプトと技術がございます。

 

 

 

オステオパシーにおいて、ウィリアム・ガーナー・サザーランドD.O.という方が19世紀後半から20世紀初頭にかけて、頭蓋オステオパシーを飛躍的に発展させました。

サザーランド博士が改めて発見した(というのも、もっと早くにその事実に気づいていた方がいらしたみたいですので。)こととして、人の頭蓋や全身も、魚でいうところの鰓呼吸のような自律的な呼吸をしており、一般的な医学部などでは人の頭は「動かない」と習うのですが、実際は非常に微細な自律的運動によって動いているということが分かりました。

そうした自律的な頭蓋や全身の動きは、第一次呼吸という言葉によって表現されることが多いのですが、何がしかの強いトラウマが原因でそうした第一次呼吸に制限がかかることによって、様々な症状や問題が引き起こされることがございます。そのトラウマというのには、心理的な大きなショックも含まれますし、出産が非常に難産だったり、自動車事故の様な強い外力(外的な力による衝撃)によるものも含まれます。

とりもなおさず、頭蓋というのは人間を人間たらしめた大きな脳を入れている大切な構造であり、また神経系、内分泌系(ホルモン系)などの主要なコントロールセンターであり、人間の『知性』の中枢であることは説明するまでもなく、人間が生命を営む上で非常に重要な部位ですね。また、発生学上でも、蝶形骨と後頭骨の間にある蝶形後頭底結合(SBS)や脳室などが中心鎖(セントラルチェーン)の中枢に当たり、蝶形骨のトルコ鞍というところには下垂体(成長ホルモンや卵胞刺激ホルモンなど、人の成長や生殖に非常に重要な役割を果たすところ)があり、その上に視床下部(自律神経系、内分泌系の中枢)という人間の生命活動に関わる重要な部位があるなど、人間の体を診るうえで、頭蓋領域に施術を加えるというのは当然と言えば当然と言えるかもしれません。

オステオパシーにおいては、頭蓋領域に対する様々なアプローチが考案されてきましたが、では実際にどういうことをしているのかということを、部分的にご紹介致します。実際には、頭蓋の骨内病変など、多様なコンセプトとアプローチがございますが、ここでは頭蓋の縫合における病変を例に解説致します。

まず、上の頭蓋模型の写真を見て頂いて分かる通り、一口に頭蓋といっても、様々な骨が縫合によって重なり合っており、体の他の部位と同様に、こうした頭蓋骨の縫合を介してもそれこそ「歪み」が生まれることがあるんです。頭蓋の縫合が歪むというのは、一見すると骨盤の歪みなどほど目で見て分かるような歪みでは無いかもしれませんが、そうした頭蓋の骨同士が歪んだような圧がかかっている場合、その頭蓋を通る神経や血管、もしくは脳自体の機能などに問題を起こすことが実際にございます。例えば、脳幹には呼吸中枢があり、脳幹に何らかの緊張が慢性的に起これば、当然呼吸系統にも問題を起こすことがあり、また脳を包む硬膜という膜は脊髄を包み背骨の中を通って仙骨、尾骨までつながっているため、頭蓋の問題自体が物理的にも全身に影響を与えます。(ここでは、専門知識がない方のために、できるだけ分かりやすく書いているつもりです。)

分かりやすい例でご説明しますと、慢性的な目の奥の痛みを訴える方がおられたとして、目の奥にはオステオパシーで非常に重要視される蝶形骨という骨がありますが、その蝶形骨の視神経管から視神経が目に伸びてきており、また、動眼神経などの眼を動かす筋肉を司る脳神経も蝶形骨の上眼窩裂というところから伸びてきておりますので、場合によっては蝶形骨の歪みが原因で目の奥の痛みを引き起こしている場合がございます。

オステオパシーによって、そうした頭蓋内の縫合や結合部の歪みや圧縮されているような制限を解放することで、こうした問題を解消できることがございます。

また、そうした痛み症状だけでなく、頭蓋のこうした問題は、場合によっては小児の発達に関わること、もしくは女性の不妊などとも関係していることも多々あり、オステオパシーによって頭蓋領域のアプローチをするのには痛みや症状を改善させるという目的だけでなく、脳の発達、ホルモンの働き、脳神経の働き、頭蓋内の動静脈や廃液、頭蓋や脳の緊張からくる情緒的な問題までも視野に入れて施術を試みるのです。

当院でも、こうした頭蓋領域のオステオパシーで小児の多動や自閉などの発達に関わる所見が、緩和・改善されることも少なくありません。

これは、例えば頭蓋骨の構造的な歪みといっても、頭蓋の中には成長や情緒と関わる非常に重要な要素が収められているため、場合によっては出産の時に吸引分娩などの少々暴力的な生まれ方をしたり、出産自体が非常に難産だったり、お母さんのお腹の中にいた時に受けた子宮内圧などにより、頭蓋に強い歪みが形成された場合などはそれが脳の発育などに影響を与えていることがありますので、そうした影響をオステオパシー施術によって改善できることがあるということです。

例を挙げますと、小児科などで多動症【ADHD】と診断されたお子様の頭蓋を調べてみますと、非常に強い頭蓋の歪みや圧縮された力がかかっていることがあり、その子にとっては生まれてこのかたずっとその状態が「正常」であったため、多動気味になっていたということも実際にあります。その子自身にとってはそれが分からないため、一般的には「その子の性格」とか、場合によっては「発達障害」という診断を受けることがございますが、実際にオステオパシー施術によって多動の所見が改善した例は多くあり、当院でも改善経験がございます。例えるならば、産まれてこの方そうした頭蓋の構造的な問題により、脳に締め付けられるような力が加わっていて、それが情緒的な落ち着きのなさを引き起こしていたと言えるかもしれません。

 

もちろん、こうした小児の発達に関わる要素は、身体的なものから、家族環境や遺伝的素因など、様々な要素が関わっている為、全てのケースが改善可能な身体的問題から起因しているとは言えませんが、特にオステオパシーが有効と言えるのは、明らかな出生に関わる問題がある場合に、特に顕著であると言えます。

とりもなおさず、こうした頭蓋領域のオステオパシーを行うためには非常に緻密な解剖学的知識や生理学的知識を必要としますが、オステオパシーによって散々基礎医学を学ぶことの重要性が説かれるのは、こうしたことまでも改善できる可能性をオステオパシーが秘めていることの裏返しといえるかもしれません。

今まで、頭蓋領域に関することをコラムなどでもあまり書いてきませんでしたが、その理由は、それを分かりやすく説明するのが難しく感じられていたからですね・・・。(笑)

今回のコラムでも、少々難解な部位があるかもしれませんが、オステオパシーにおいては頭蓋領域の施術も非常に重要視されており、それこそ人の身体を診るうえで頭蓋を診ないというのはナンセンスであると言えるほど、頭蓋領域のオステオパシーには深遠な可能性があります。


 長くなりましたので、今日はこれで・・・。^^

 

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