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顎関節症(TMJ症候群)に対するオステオパシー的アプローチ。
2016年2月20日 土曜日

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オステオパシーによって頻繁に改善が見られる症状として、顎関節症や顎関節の痛みが挙げられます。この記事では、顎関節にまつわることを解説させて頂きます。少々意外なこととして、このアゴの関節、顎関節は、人体の関節の内一日を通じて最も動く関節と言われています。人間の営みを考えてみれば、何かモノを食べる時にも、喋る時にも絶えず微細な動きをしているのがこの顎関節であると言えます。また、寝ている時に歯を食いしばっていたり、何かしらの強いストレスを感じる時などにも緊張が生まれやすいところでもあります。

 

顎関節症の主な症状には、

①あごが痛む

②口が大きく開けられない(開口障害)

③あごを動かすと音がする(関節雑音)

④噛み合わせに違和感がある

⑤口を完全に閉じることができない

などがありますが、

オステオパシー的な全身を視野に入れた診方をしていきますと、

顎関節症は必ずしも顎関節だけの問題で起きているのではないということが分かります。

 

 

一般的な歯科医療などでは、マウスピースを作ったりということも治療の一環として行われておりますが、それでも改善しない、もしくはマウスピースを付けているのが苦痛という方もオステオパシーを受けに来られることがございますが、オステオパシー施術の際には、必ず全身に対する施術を行っています。実際、全身の繋がりを重視し、頭蓋領域の調整も得意とするオステオパシーによって、顎関節にまつわるお悩みが改善することがございます。

 

 顎関節の不調は、歯のかみ合わせはもちろん、全身のアンバランスや歪みの結果として起きていることが多いのです。
また、心理的要因が関係していることも多いとも言えます。

 

構造的に考えてみた場合、顎関節は側頭骨の下顎窩という窪みにはまり込み、ぶら下がっているような構造上の特徴があります。この特徴は、言ってみれば頭蓋や頸に不均等な緊張やアンバランスが存在したり、噛み癖が左右非対称だったりしても、段々と不整合が助長されていくという宿命がございます。全身の不整合の結果として、重力的な影響を受けやすいとも言い変えることができます。

 

また、そうした頭蓋や頸のアンバランスは骨盤や股関節などの重力を支えている構造の歪みの結果として起きていることもあるため、顎関節という局所の痛みであっても、オステオパシーの哲学にもある通り、全身のつながりを視野に施術に当たるべきという経験足がございます。

 

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 【プロメテウス解剖学から抜粋】 

 

もちろん、少々専門的な話をすれば、外側翼突筋、内側翼突筋、咬筋、側頭筋などの咀嚼筋と呼ばれる、顎関節と関係の深い筋系の緊張などにも配慮しておりますし、関節円板という、下顎の関節突起(局所的には下顎頭)を受け止めている繊維軟骨の不整合なども非常に重要な要素です。また、舌骨という下顎の後ろぐらいに位置する顎関節と深い関係のある骨に付着する筋や、靭帯の緊張にも配慮しています。

 

咀嚼筋は、主に側頭骨・蝶形骨・頬骨と下顎骨が関係しておりますが、下顎とそうした他の頭蓋骨とのつながりは、頭蓋内の緊張の連鎖としても関連がございます。特に、側頭骨と関連の深い小脳テントという硬膜系の強固な緊張も顎関節の不調と関与していることがございます。また、この小脳テントは横隔膜や他の隔膜系とも関係があるため、全身的なつながりのなかで顎関節も捉える必要があると私は考えます。

 

また、顎関節症の発症には、歯科における抜歯などがきっかけとなることもございます。これは歯科領域でもよく言われていることですが、歯の噛み合せの不整合も顎関節に影響を与えることがございます。オステオパシーでは、歯科治療の様な歯の治療自体は当然できませんが、歯槽骨という上顎と下顎の歯を受け止めている部位の固着を改善して、歯の噛み合せの違和感を軽減するということは可能なことがございます。実際に、歯と歯槽骨との間の微細な遊びが失われて、噛み合せの違和感が助長されていくということもございますので。

 

臨床上、顎関節に対する違和感を感じたのが早期の方は、オステオパシー施術により症状の軽減・消失を経験する方が多いです。

 

やはり、長年に渡って症状がある方には、関節円板(顎関節を受け止めている繊維軟骨)自体が正常な位置から逸脱してしまっている場合があるため、症状を感じてから5年~10年以上経っているという場合は、完全に改善することが難しいケースもございますので一概には言えませんが、症状を感じ始めて比較的早期であるなら、オステオパシー施術は顎関節症に対して非常に有益な選択肢であると言えると思います。また、長期化しているから改善しないとは簡単に言い難い事例もあるため、他の治療法を様々試したが芳しい改善結果が得られないという方も、オステオパシー施術による全身的な検査と調整を試して頂くのは有意義だと思います。

 

とりもなおさず、人には常に『個性』があるので全てのケースとは言えませんが、オステオパシーにより、顎関節症の解消にお役に立てることがございます。

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