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ケース⑤ 主訴:多動など小児の発達に関わるお悩み、出生トラウマ 5歳男児
2014年9月2日 火曜日
症状

kodomo_haxtutatu

発達の遅れ、多動症【注意欠陥多動性障害 ADHD】という医学的診断、どもり、頭蓋骨の変形など。

 

既往歴・生活習慣

双胎妊娠、早産、帝王切開にて出産

来院したきっかけ

ホームページを見て、オステオパシーによって小児の発達に関するお悩みが改善するかもしれないことを知り、来院。

原因分析

妊娠が双子の妊娠であり、帝王切開にて早産で出産された。また、もう一人の子に比べても、出産時に非常に難産(帝王切開において、非常に取り出しにくいところに位置していたため)であり、オステオパシーでいうところの出生トラウマが確認された。斜頭と呼ばれるように、頭蓋の歪みがきつく、子宮内圧(胎児の時にお腹の中で受けていた圧)や出生時の経験が、頭蓋の変形や脳の発育に影響を与えていることが初見で確認された。

施術内容

頭蓋骨~仙骨までの硬膜系の調整、蝶形後頭底結合部(SBS)を中心とした頭蓋の歪みの改善、また、第4脳室などの脳室にアプローチし脳脊髄液の流れを円滑にする。また、大脳や脳梁などの脳実質の緊張を緩解する。その他、全身に必要と思われる施術を行う。

経過

この小児の場合、一度目の施術でかなり深いところまでアプローチできたため、一度目の施術から、行動や言動に大きな変化が確認されたという報告を受けた。具体的には、意味なく扉を開け閉めするといった行動をその日からしなくなり、以前は身の回りのことをお母さんでないと受け入れなかったのが、お母さん以外の家族でも大丈夫になる。また、幼稚園でも、以前よりも落ち着いて言動、行動するようになった様に思うという報告を幼稚園教諭から受けたとのこと。また、以前より我慢が効くようになったという報告を、お母さんから頂いた。

解説

オステオパシーでは、具体的な痛み症状以外に、小児の発達に寄与するための臨床と研究が行われてきました。実を言いますと、子供に限ったことではなく、人は生まれる時の何らかの経験により、身体や心理に大きな影響を受けているということが分かっています。例えば、出産時に何らかの医療的な介入をされて生まれた場合(緊急的な帝王切開、鉗子分娩、吸引分娩など)や、陣痛が来てから出産までに非常に長時間かかった、臍の緒が首に絡まっていた、産声を正常に挙げなかったなど、様々な出生の時の状況がその後の発達に影響を与えていることが分かっています。こうしたことをオステオパシーでは広義に、『出生トラウマ』という言葉を使います。

 

小児科の病院などで例えば、ADHD(注意欠陥性多動性障害)などの発達障害と診断を下されたケースで、実を言いますとこうした出生トラウマの影響が関与しているケースが少なからずあると考えらえれます。場合により、物理的にも脳が締め付けられるような現象が頭蓋内で起きていて、そうした身体の構造的な問題も関与して落ち着きの無さが引き起こされている場合もあると、オステオパシーの立場からは考えています。こうしたことは、科学的に「証明」することは難しいですが、実際にオステオパシーではそうした小児の発達支援に関する臨床が昔から行われてきており、当院においても施術後に小児の言動や行動に変化が見られるという施術事例がございます。こうした小児の発達に関するオステオパシーについては、ロバート・C・フルフォード著の『いのちの輝き』でも説明されています。

 

ただし、こうした小児におけるオステオパシーに関しては、どれだけ深い施術をお子様自身が許してくれるかというのも非常に重要な点で、通常、施術が進むごとにだんだんと落ち着いて施術を受けてくれるようになり、それに伴って、施術の深度が増していくということが常です。また、上記の男児の場合、最初の施術でかなり深いところまで施術できたため、非常に早期に変化が現れた例です。実際上、最初はなかなか施術をさせてくれないお子様も多くおられますが、施術者自身もその子との関わりを構築していく過程で、施術が段々うまくいく様になるということもございます。

 

また、非常に大切なこととして、お母さんや御親族の方にも心理的に施術に協力して頂くことがございます。それは、例えば「本当によくなるのだろうか?」「何をしているか分からないし、不安だ。」などの感情をお母さんが施術中にお子様の近くで考えていると、その思考はお子様に伝染します。できるだけ、「よくなりますように。」という様な前向きで、シンプルな想いを傍にいるご親族の方に持っていただくと、施術が成功する可能性が高まります。言うまでもなく、お母さんの心理状態とお子様の心理状態は非常に密接につながっているため、お母さんや御親族の方にも施術が成功するように配慮して頂くことも非常に大切であることも申し添えておきます。(【院長コラム】内の「発達支援の小児施術を成功させるために、ご親族に配慮して頂きたいこと。」というコラムにてこうしたことをより詳しく解説しています。)

 

 

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