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脳震盪などの脳に受けた外的トラウマと認知症・鬱・広義での『情緒』との関連性。
2016年7月25日 月曜日

 

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あまり知られていないこととして、過去における脳震盪などの脳に対する強い衝撃や外傷が、認知症などの認知障害、うつ(鬱)などの精神障害、または広義での『情緒』と関係している可能性が高いことが、昨今の脳科学の研究やオステオパシーにおける研究においても明らかにされつつあります。

 

健和トータルケアの施術者が、カナダのモントリオールにおけるオステオパシーシンポジウムにて受けた講義も脳震盪などの脳に対する外力に関することと脳の治療についてでしたが、まさに、私自身、日頃の臨床において深い関心を抱いていたテーマです。

 

 

特に脳震盪などと認知障害、精神障害、または広義の『情緒』との関係性が明るみになった例として、アメリカのアメリカンフットボールのリーグであるNFLを引退した選手に対して行った大々的な追跡調査が一役買ったと言えます。

その調査によると、NFLの選手の引退後、アルツハイマー、認知症、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、パーキンソン病などの発症率が、一般的な発症率の割合の約2倍だったということが明らかになったのです。前記した疾患のほとんどは、医学上、未だ発症の原因が未解明であり、頻繁に脳震盪などの脳に対する外傷を負った人に発症するケースが多いということは、非常にセンセーショナルな調査結果だと言えます。また、鬱症状を呈するケースや自殺に関しても、発症率・発生率が顕著に高いということが分かっています。

 

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こうした外力による脳の損傷のことを、アメリカなどではTBI【Traumatic brain injury:外傷性脳損傷】と呼んでおり、そうした脳が受けた外傷の影響が慢性化した状態のことをCTE【Chronic traumatic encephalopathy:慢性外傷性脳症】と呼んでいます。

 

当院に来院される方の中にも、昔、アメフトの選手だったという方で、鬱傾向や慢性的な頭痛や疲労感を訴える方がおられますし、頭を強打した様な非常に激しい交通事故を経験してから、慢性的な頭痛・全身倦怠感・抑うつ症状を訴える方もいらっしゃいますが、アメフトの様な特定の激しいスポーツをしていないくても、非常に強い頭蓋や脳に対する外傷を負った経験がある方に、程度の差はあれ、同じ様な傾向がある様に思います。そして、オステオパシーによって頭蓋や脳に対する施術をしていくと、長年、慢性的な倦怠感や鬱傾向に悩んでいた方が、頭痛などの症状の軽減と共に『情緒』にも変化が見られたという感想を頂くことが実際にございます。

 

昨今の脳における研究でも分かってきたことで、鬱症状を呈する方の内、何割かの方には『脳の炎症』が関係している可能性が高いのです。(厳密に言えば、『鬱病』と『抑うつ状態』とは医学的に区別されていますが、ここではそうしたことはあまり大きな問題にしていません。)

 

重要なこととして、脳に対するアプローチにおいて世界的権威であるオステオパス、フィリップ・ドゥリュエルDOも明言していましたが、そうした脳に対する外傷の影響は、必ずしも外傷後すぐに現れるわけではなく、時間が経ってからじわじわと影響が出てくることもあり、場合により、数年、数十年経ってから、具体的な症状や障害を引き起こすことが充分ありうると考えられます。

 

私の臨床において非常に印象深い事例として、大きな地震を経験した際に家具の上にあったものが頭に強打して、床に倒れ込んで気を失っていたという方がおられます。(具体的な震災名などは個人を特定する情報となりますので、ここでは差し引かえています。)その後、その方は慢性的な頭痛、めまい、様々な情緒的不安を感じ、日が経つごとにひどくなっていくので、病院にて画像検査をしても明らかな異常が認められず、結局、医師は『うつ病』という診断を下し、しばらく、抗うつ薬を飲んでいたという時期があるそうです。しかし、状況があまり好転しないため、後に御自分の意思で投薬を中止したという経緯をお聞きしました。

 

その方の頭蓋や脳を手によってオステオパシー検査で触診してみると、異常な頭蓋や脳のスパズム(慢性的な緊張もしくは不活性)が見つかり、明らかにその頭蓋や脳の緊張自体は、外傷が関与している可能性が高いということが分かりました。ただ、オステオパスが手によって蝕知する異常というのは、必ずしも画像検査で異常として認められるわけではないので、そうした方が一般的な病院を受診すると、主に画像検査によって脳の異常や客観的な構造的異常が検知されないため、結果として精神科や心療内科を受診することになり、場合により『自律神経失調症』、もしくは鬱病などの『精神障害』という診断を下されるケースがあり、もし眠れなければ睡眠導入剤、鬱傾向が強ければ抗うつ薬などが処方されるケースがありますが、実際には、『鬱』と診断された方の内の何割かは、以前の物理的な脳に対するダメージが関与している可能性が否めません。昨今、機能的MRIやPETなど、より精密な脳の検査が可能となってきているので、もしこの方が今現在の最先端の脳の検査をしていたならば何らかの具体的な『脳の外傷』に関する異常が医療の現場で発見されていた可能性もあるかもしれません。ただ、基本的には脳震盪は画像診断で認められるほどの器質的異常が見受けられないことがほとんどで、それでもその後に様々な症状を引き起こすきっかけとなり得るものであると言えます。

 

念のため申し上げておきますが、鬱病と診断された方、または実際に鬱症状で悩む方全てが、『脳に対する外傷』や『脳の炎症』が関係していると言っているわけではございません。人の情緒というのは非常に繊細なものだと思うので、人間関係や家族関係、人生そのものに対峙するなかで、困窮して精神を病んでいる方が多々おられると思います。ただ、同じ様に鬱症状を呈している方においても、実際は発症機序が個々人で全然違うかもしれず、人によっては過去における物理的な脳の損傷が今現在の症状と関連している可能性があるということは、考慮されるべき点だと思います。

 

また、過去に頭蓋や脳に対して強い外力を経験した後に、全身倦怠感・頭痛・めまい・うつ的症状を感じ続けているという方は特に、オステオパシーがお力になれるかもしれません。

 

 

 

~~~~~参考ホームページ~~~~~

 

NFL JAPAN.COMにおける 『NFLに大きな衝撃!元選手の脳障害発症率は一般人の2倍』という記事: http://www.nfljapan.com/column/59617.html

 

NFLにおける脳損傷の研究に関する記事:http://www.afpbb.com/articles/-/3083666

 

自殺をしたNFLの選手の記事:http://www.afpbb.com/articles/-/2875837?pid=8888981

 

 NFLがアメフトとCTEとの関与を認めたことに関する記事:http://www.afpbb.com/articles/-/3080411

 

 ナショナルジオグラフィックのCTEに関する記事:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/7523/?ST=m_news

 

鬱と脳の炎症の関係性について書かれた記事:https://welq.jp/8312

【日本語では詳しい記事があまりありませんが、英語のサイトですとより詳しい記事を載せているところもあります。

何分、最先端の科学的研究で分かってきたことで、まだまだ未解明なところが多い分野であり、今後、より深く解明されていくと思われるテーマだと思います。】

 

 

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