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オステオパシーと歯。【全身はつながっている・・・。】
2014年2月5日 水曜日

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今日は、歯に関することをコラムとして書きたいと思います。

オステオパシーでは、体には一切無駄な部分はなく、体の各部位は他の部位と相互に関係しあっており、体全体はひとつのユニットであって、体全体でホリスティック(総体的に)にひとつの生命を営んでいると考えています。

とりもなおさず、普段何気なく歯医者さんで治療されたりしている「歯」に関しても、他の体の部位と密接に関係しあっていることが分かっています。

 

歯は、大まかに言ってエナメル質とセメント質と象牙質と歯髄から成りますが、実際に食べ物などを噛む際に触れる外側のエナメル質は発生学的には外胚葉由来であり言わば体の爪や皮膚に当たる部位ですが、その内側の象牙質は中胚葉由来であり、発生学的には体の筋肉や骨に相当するところです。(発生学的にちゃんと言えば、外胚葉は脳や神経系など、内胚葉は消化器、呼吸器など、中胚葉はその他の臓器や血管なども含まれるため、細かく言えばきりがありませんが、ここではイメージが付きやすい言葉を使っています。)そしてその内側である歯髄には豊富に血管や神経が通っており、モノを食べる際などにも非常に繊細な感覚を司っています。

『歯』というと一見無機質なイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、歯の内側では非常に緻密な生命活動が営まれており、古くから、捕食のために非常に重要な役割を果たしてきた『感覚器』としての側面があります。

実は、人間の脳の発達において、「歯で噛む」という刺激が一役買っていたことも分かっているのですね。
余談ですが、歯が全くなくなって噛めなくなった高齢者に痴呆が起きやすくなるということが分かっていますし、逆に義歯をつけてでも噛んでものを食べるようにすると、痴呆が改善しやすいことも分かっています。

また、歯と歯槽骨という歯ぐきの骨の間は釘植という形式で結合されていますが、オステオパシー的に見ていくとこれも立派な関節と捉えるべき特徴があり、【専門的知識がある人のために書き加えると、もちろん滑膜関節ではありませんが・・・。(笑)厳密な意味で関節であると言っているわけでは無く、『関節』と捉えるべき特徴が歯にも存在するという意味です。】微妙な遊びがあって、モノを噛む際の圧の調節をしています。そして、そうした圧調整に一役買っているのが『歯根膜』と呼ばれる膜組織なんですね。

オステオパシーではよく筋膜に施術を加えることが多々ございますが、実を言いますと、こうした歯根膜などを介して歯に対してアプローチすることも臨床のなかでございます。実際、頭蓋から全身を傾聴(検査)してみた時、時折、歯に問題が出てくる方がいらっしゃるのですが、事情を聴いてみますと、何らかの歯科治療の後だったり、ちょうど噛み合せや顎関節に違和感を覚えていたりということが、頻繁にございます。

そして、本来であればもう少し『遊び』が必要な部位であるのに、歯の微細な動きが強く制限されている場合、そこから引っ張られるように頭蓋内の他の部位に緊張が連鎖することがあり、また、噛み合せなどの問題は、これは歯科領域でもよく言われることですが、全身の生体力学的なバランスを狂わせる原因ともなります。また、歯の詰め物(構造とは違う観点から言えば、毒物としてのアマルガム水銀など)や歯列矯正なども、全身に強い影響をだすことがございます。

意外に思われるかもしれませんが、オステオパシーは全身を視野に入れて施術を行いますので、口腔テクニック(衛生的な使い捨ての手袋をして口の中に手を入れるテクニック)などによって、歯の施術をすることもございます。
【歯科医の様に、歯自体をどうこうするということではありません。例えば、明らかにひどい虫歯に侵されているとか、アマルガム水銀などの詰め物が関係しているのであれば、それは明らかに歯科医師の領域です。そういうこと自体に向けてオステオパシーで改善できると言っているわけではもちろんありません。しかし、歯痛を軽減すること、口呼吸を改善すること、歯の構造的緊張に由来する症状を改善することは可能なことが多々ございます。念のため。(笑)】

歯と歯槽骨との間の固着を改善させたり、そのまま、上顎骨、口蓋骨などの頭蓋内の骨同士の動きを滑らかにするなどして、歯の緊張が全身に及ぼす影響を軽減させることなども行います。場合により、オステオパシー施術の後に歯痛が劇的に軽減する場合もございます。

実は、抜歯や歯科治療を受けた後などは眼に見えない歯に関する異常緊張が認められることが多く、そうした後に頭痛や顎関節痛などの症状を経験している方も少なくありません。そうした症状や違和感などもオステオパシー施術で改善することがございます。
また、顎関節痛に関しては、歯とも密接な関係がある場合が多々ございますが、それもオステオパシー施術で頻繁に改善がみられる症状のひとつです。

『歯』に関してはまだまだ奥深い話がたくさんあるのですが、一度に書いてしまうと長くなりますので、今日はこれで・・・。^^

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